地域との共創

BXグループでは、全国にある各事業所が主体となってCSR活動を推進しています。災害被災地での復興支援活動や、地元中学生・高校生を対象とした就業体験の受け入れ、チャリティーイベントへの協力など、従業員一人ひとりが、“地域のために”の思いを持って、各地域に根差した活動に自主的に取り組んでいます。



  • 近隣中学校で「職業人講話」を実施

    ライフイン環境防災研究所
    文化シヤッターライフイン環境防災研究所は、2021年11月10日、所在する栃木県小山市の市立美田中学校の2年生44名を対象に職業人講話を行いました。
    社会の産業構造や雇用形態等が大きく変化する今、子どもたちが社会的、職業的自立に向けて必要な能力や態度を育み、自分らしい生き方を身につけるためのキャリア教育の充実が求められています。同校で、働く人の実体験から社会の現実に迫る職場体験活動を推進する中で、過去、当研究所を見学いただいたご縁からお声がけをいただき、職業人講話を行う運びとなりました。
    講話では、BXグループの「技術力」を支えている研究所の耐火試験炉や耐震試験装置などの動画を交えながら、当社の会社案内や仕事内容を説明した上で、仕事のやりがいや喜び、苦悩、仕事をしていく上での心構えをお話しました。未来を担う子どもたちの社会人、職業人としての自立に向けた支援を通じて、今後も地域の人材育成に貢献していきます。

    障害者支援活動が静岡県知事褒章を受章

    ⽂化シヤッターサービス
    文化シヤッターサービスは、静岡県で開催された「障害を理由とする差別解消推進県民会議」において、「令和3年度静岡県障害を理由とする差別を解消するための取組みに関する知事褒章」を受賞しました。
    当社では、CSR推進テーマとして「障害者支援活動」に取り組んでおり、社会福祉施設で製造販売された商品を購入し、お客さまへノベルティとしてお渡ししています。購入品の一つとして、2012年より静岡県の社会福祉施設より年賀タオルを購入しており、年賀タオルの継続的な購入が施設利用者の就業支援につながると評価され、特定非営利活動法人オールしずおかベストコミュニティ様からご推薦をいただき、今回の受賞に至りました。今後も障害のある人を支援する活動に取り組んでいきます。

    フードドライブの実施により食料品を寄贈

    BX沖縄⽂化シヤッター
    BX沖縄文化シヤッターでは、SDGsへの取り組みを推進していくために2021年度よりSDGs委員会を設置し、SDGsに貢献する活動を企画・実施しています。2021年度は、SDGs目標「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」に貢献することを一つのテーマに掲げ、豊見城市が取り組むフードドライブに協力しました。
    フードドライブは、家庭で使い切れない未使用の食品を集めて、地域のフードバンク等の生活困窮者支援団体や、子ども食堂、福祉施設等に寄付する活動のことです。日本ではまだなじみの薄い活動ですが、フードバンク発祥のアメリカでは1960年代から盛んに行われており、地域の支援を必要とする方へお届けできるだけでなく、食品ロスの削減にもつながります。この「もったいない!」を「ありがとう!」に変えられる活動は、SDGs目標「3.すべての人に健康と福祉を」「12.つくる責任/つかう責任」にも通じる取り組みです。
    当社で従業員へ呼びかけたところ、お菓子や飲み物、お米、缶詰などの食料品が集まり、豊見城市の社会福祉協議会を通じて、地域のこども食堂や高齢者世帯、母子(父子)家庭世帯などに年3回にわたり届けることができました。SDGs委員会では今後もこの活動を継続すると共に、SDGsをキーワードに課題解決につながる活動を推進していきたいと考えています。
  • 社会福祉法人と連携した障害者支援活動

    BXティアール
    BXティアールでは、障害のある方の自立を支援する「社会福祉法人とまとの会」の利用者に、月に一度、従業員に向けたパンの出張販売会を実施していただいています。とまとの会では、利用者がパン作りや陶芸、パソコン、カフェ運営など、さまざまなプログラムにチャレンジできる機会を提供しており、施設には一般に開放されたショップやカフェギャラリーも併設しています。
    外出せずにパンを買うことができる便利さと、気軽に貢献活動に参画できることから、お昼休みにはたくさんの従業員がパンを買いに訪れています。施設担当者のお話によると、利用者の皆さんにとってパンの販売が社会とのコミュニケーションの機会となり、仕事をする喜び、やりがいを感じてくださっているとのことでした。
    2020年度には「障害者支援とエコ活動を同時に実現しよう」という従業員の発案により、埼玉県内の福祉作業所で作成された商品の委託販売を行う「福祉の店パレット」から購入したエコバッグをパンを購入した従業員に配布し、使い捨てレジ袋の不使用を促す活動を実施しました。
    BXティアールでは、今後も誰もが活躍できる社会の実現をめざし、社会福祉法人と連携した障害者支援を継続していきます。
    関連ページ
    社会福祉法人とまとの会
    福祉の店パレット
    色とりどりのエコバックを選ぶ従業員
    販売会ではさまざまな種類のパンが並ぶ

    職業体験学習の受け入れ

    BX東北鐵矢
    BX東北鐵矢では、本社、工場を置く山形県鶴岡市への地域貢献活動の一環として、県立鶴岡南高等学校の職業体験学習に協力しており、継続的に高校生の受け入れを実施しています。同校は、就業体験を通して職業や地域産業への理解を深め、将来の職業選択能力を高めることを目的としており、BX東北鐵矢では、散図、加工、組立、塗装など、主力製品であるスチールドアの製作を体験していただいています。
    2020年に参加した高校生は、平面から立体的な形を考える散図や大型の機械を操作するスチール加工など、初めての作業に苦戦しながらも、一からスチールドアを作り上げました。すべての制作工程に関わった達成感と、ものづくりの楽しさや奥深さに触れる姿を見て、携わった従業員も気持ちを新たにすることができる職業体験学習の受け入れは、地域産業の担い手づくりに貢献すると共に、地域社会との協力関係を築くことのできる非常に有意義な活動だと考えています。
    加工設備を操作する高校生
    加工設備を操作する高校生

    「令和2年7月豪雨」被災地への支援活動

    九州支店
    九州全域をはじめ、全国各地に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。文化シヤッター九州支店では、甚大な被害を受けた大分県玖珠郡九重町に対し、当社製品の「避難所用間仕切」を寄贈しました。「避難所用間仕切」は、骨組みが紙管で軽いうえ、仕組みが簡単なため持ち運びや組み立てが容易です。避難所のプライバシーが確保できるだけでなく、仕切り材に医療用不織布を使用しているため飛沫対策ができ、感染症拡大防止にも有効です。九重町の日野町長からは「新型コロナウイルスの感染対策が必要な中、非常に助かりました。町民の安心・安全の確保につなげることができました」と感謝の言葉をいただいています。
    同支店は、2016年の「平成28年(2016年)熊本地震」、2017年の「九州北部豪雨」の際にも、被災地に対し「避難所用間仕切り」の寄贈を実施しており、今後も「防災」を事業テーマの一つに掲げる企業として、地域防災への貢献活動や被災地支援を継続して実施していきます。
    避難所用間仕切
    避難所用間仕切
  • 障害者支援団体によるパンの出張販売

    文化シヤッターサービス
    文化シヤッターサービスでは、障害者の自立支援や就職支援などを行う「NPO法人このは」「社会福祉法人フロンティア」の活動を支援し、ベーカリーのパンを月に一度社内で販売しています。豊島区障害福祉課の協力により実現したこの活動は、気軽に参加できる支援活動として、入居するグループ会社の従業員もパンを買いに訪れています。
    BXグループでは、文化シヤッター本社ビルで始まった障害者支援団体と連携したパンの出張販売が、BXティアールほか全国計6拠点に活動の輪を広げています。誰もが活躍できる社会の実現をめざし、今後も地域に根ざした貢献活動をグループ全体で推進していきます。
    パンの出張販売の様子

    外国人技能実習生の受入れ

    BX紅雲
    BX紅雲では、厚生労働省の推進する「外国人技能実習制度」に基づき、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に貢献するため、BX BUNKA VIETNAMの従業員を技能実習生として受け入れています。ステンレス建具の製造過程における溶接やビス止め、錆止め仕上げなど、さまざまな作業に懸命に取り組み、3年間の実習を満了した実習生は、帰国後も日本で培った経験を活かして活躍しています。今後も外国人実習生を積極的に受け入れ、人材育成を通じて国際社会の発展に貢献していきます。
    組立て作業を行う技能実習生