ステークホルダーダイアログ2016
災害に強い地域を作るために、
産官民で顔の見える関係づくりを。
産官民で顔の見える関係づくりを。
「快適環境ソリューショングループ」のさらなる進化をめざし、「エコと防災」をキーワードに事業を展開しているBXグループでは、近年頻発している大規模災害を早急に対策を要する社会課題であると認識し、グループをあげて防災ソリューションの開発・拡充に取り組んでいます。
また、企業は地域における課題解決の新たな担い手として、行政や地域のみなさまとの連携、協働は必要不可欠と捉えており、今回のダイアログでは、「災害に強い地域づくりに果たす企業の役割と期待」をテーマに、文京区、社会福祉協議会、民生委員のみなさまと意見さまと意見しました。
また、企業は地域における課題解決の新たな担い手として、行政や地域のみなさまとの連携、協働は必要不可欠と捉えており、今回のダイアログでは、「災害に強い地域づくりに果たす企業の役割と期待」をテーマに、文京区、社会福祉協議会、民生委員のみなさまと意見さまと意見しました。
ダイアログ開催概要
開催日:2016年6月9日(木)
場 所:文京ボランティア・市民活動センター『フミコム』
開催日:2016年6月9日(木)
場 所:文京ボランティア・市民活動センター『フミコム』
社外参加者
文京区総務部(危機管理室)
防災課長
橋本 淳一 様
防災課長
橋本 淳一 様
社会福祉法人文京区社会福祉協議会
係長
平石 進 様
係長
平石 進 様
文京区大塚地区
民生委員児童委員協議会 会長
下田 和惠 様
民生委員児童委員協議会 会長
下田 和惠 様
BXグループ参加者
文化シヤッター株式会社
止水事業部長
鈴木 松三郎
止水事業部長
鈴木 松三郎
文化シヤッター株式会社
人事総務部 課長
佐久間 真哉
人事総務部 課長
佐久間 真哉
文化シヤッターサービス株式会社
東京サービス支店 管理工務部長
高橋 和彦
東京サービス支店 管理工務部長
高橋 和彦
※ 掲載している所属・役職はダイアログ開催時のものです。
文化シヤッター
ゲリラ豪雨などによる浸水被害の多発を背景に、当社では早くから止水事業に参入し、さまざまな製品を提供しています。
大型施設に特化した浸水防止用設備が多い中、既存の建物にも対応できる使い勝手や、扱いやすさを追求した製品を拡充。地下に重要設備を擁する建物や、発災時に対策本部の拠点となる自治体施設をはじめ、多くの企業のBCP対策としてご採用いただいています。異常気象が常態化する中、いざという時のための「自助の備え」をサポートしています。
大型施設に特化した浸水防止用設備が多い中、既存の建物にも対応できる使い勝手や、扱いやすさを追求した製品を拡充。地下に重要設備を擁する建物や、発災時に対策本部の拠点となる自治体施設をはじめ、多くの企業のBCP対策としてご採用いただいています。異常気象が常態化する中、いざという時のための「自助の備え」をサポートしています。
社外参加者の意見
- 文京区では水害ハザードマップを作成しているが、浸水被害が想定される地域の方々には“自ら備える”ことを啓発していきたい(橋本様)。
- 保育園など女性が働く施設は多く、手軽に浸水対策ができるのであれば、もっと製品をアピールして欲しい(下田様)。
文京区
文京区では3つの視点から大規模災害に備えています。1つ目は建築物の耐震化・不燃化を促し、災害に強い街づくりを進めるとともに、災害時の要配慮者に対する予防・応急対策を強化することで、人的被害を最小限に留める。2つ目は「自助・共助」の強化で、区民の防災意識をさらに啓発し、地域の防災行動力の向上を図る。3つ目は区の災害対応力の強化で、区の応急対策の活動態勢を強化し、広域的かつ多様な連携体制を構築するというものです。また、企業との連携は地域の防災力向上に必要であり、企業には地域の一員として区の防災訓練などに参加していただくなど、防災を通じた交流が深まることを願っています。
企業に対する期待・課題
- 区内で13万人と想定される帰宅困難者の受け入れや、応急・復旧対策等に企業の得意な面を活かして欲しい。
- 企業との連携は地域防災に不可欠。社会福祉協議会とも連携し、区民と企業、企業と行政がつながることが重要。
社会福祉協議会
社会福祉協議会(以下「社協」)は、社会福祉法に基づき地域福祉の推進を目的に、全国・都道府県・市区町村のそれぞれに組織されている非営利の民間団体です。大規模災害時において、ボランティアの支援活動が被災地の復旧復興に大きな役割を果たしています。文京区の社協では災害時に「災害ボランティアセンター」を設置し、ボランティアの力と区民の支援ニーズをコーディネートすることで、行政だけでは取り組むことのできない部分の復旧復興支援を行います。そのため、普段から災害ボランティアセンターを運営するスタッフの育成をはじめとして、行政や地域・関係機関等とのネットワークの形成などを行っています。
企業に対する期待・課題
- 人々の生活課題が複雑化し、企業の力がより求められている。
- 災害ボランティアセンターの運営では、企業には主にハード・ソフト両面での協力を期待したいが、普段からの関係づくりが大切だと考えている。
文京区民生委員
文京区の民生委員は、阪神・淡路大震災を教訓に1997年に防災部会を立ち上げました。発災時には、自力での避難が難しい要支援者の支援活動を行いますが、日頃から防災訓練に参加し、要支援者の安否確認方法や、避難所運営技術を習得しています。発足当初から作成している行動マニュアルは、法改正や状況の変化に応じて更新しており、今回の熊本地震を踏まえ、再度見直す必要性を感じています。迅速、的確な支援活動を行うためには信頼関係が何よりも大切。そのため普段から要支援者一人ひとりを見守り、必要に応じて訪問しコミュニケーションを深め、“顔の見える関係”づくりに努めています。
企業に対する期待・課題
- 防災に関わりのない業種はなく、あらゆる分野の企業が得意な面を活かし、全ての人が協力し合う必要がある。
- 避難所には学校が多く、防火・防煙シャッターが設置されており、発災時に確実に作動するよう平常時のメンテナンスが重要。
文化シヤッター
防災フェスタへの出展を契機に、文京区との間で「災害時における相互協力に関する協定」を締結しました。当社は、企業は「公器」であると考え、また文京区に本社を置く企業として、地域への貢献を模索していました。災害時に少しでも帰宅困難者等の安全確保に役立てることを願っています。また、東日本大震災の教訓から、シャッターの応急修理ノウハウの蓄積や、初動・応援などの体制強化を図るなど、本業での災害時対応に備えてきました。4月に発生した熊本地震では、グループ間の密な連携による応急修理、全国ネットワークを活かした物資等の支援などを実施しました。
帰宅困難者受け入れの課題
- 受け入れ人数など今後整備しなければならない課題が多い。
- 区内他企業との連携も必要であり、発災時のシミュレーションについてアドバイスをいただきたい。
文化シヤッターサービス
火災の拡大を防ぐ防火シャッターは、発災時に確実に作動しなければなりません。そのため平常時のメンテナンスが重要であり、2016年6月施行の「改正建築基準法」で義務化された防火設備の定期報告制度は、全国127拠点、24時間365日の稼働体制を持つ当社にとって、メンテナンスの質をさらに向上する良い機会であると捉えています。今後、検査にあたる有資格者の確保、育成とともに、検査内容を充実させ、文化シヤッターサービスというプロ技術集団として、地域社会の予防保全に貢献していきたいと思います。